RFIDパッケージ・NFCアプリの導入事例を紹介します。

製品情報

西日本旅客鉄道様によるMANICA EXCEL TOOLを活用した工具管理事例
MANICA EXCEL TOOL導入事例

西日本旅客鉄道株式会社様

西日本旅客鉄道株式会社様は福知山電車区において、各種工具の現場への置き忘れの防止および、その管理業務の自動化を目的として、MANICA EXCEL TOOLを御採用いただきました。

業務上の課題

検査の際に使用した工具を車両に置き忘れ、その紛失した工具を車両に乗せた状態で営業線を走行することは、怪我や機器の損傷といった重大な現象につながる可能性があります。この課題への対策として、工具貸出時に氏名札に記名するなどのルールを作成していましたが、記入漏れなどにより徹底が難しかったため、今回RFIDを活用することで工具の置き忘れ紛失を未然に防ぎ、安全安定輸送に繋げることを目的としました。

MANICA EXCEL TOOLへの期待

自社の管理業務にフィットするパッケージソフトが存在しなかったために独自に開発を行う必要がありましたが、多種多様なリーダー機器に対応したMANICA EXCEL TOOLを活用することで、リーダー制御のレイヤーを意識することなく、Excel上で自社ルールに合わせた独自のプログラムを現場レベルで開発することが出来ました。

導入したシステムの概要

構成機器
①パソコン(MANICA EXCEL TOOL)
②RFIDリーダ(Alien ALR-F800)
③RFIDアンテナ(マスプロ RAF2031)
④ICタグ (図1)

運用フロー

(1)工具室に入室
作業者が工具室に入室すると、RFIDゲート上部アンテナでヘルメットに取り付けられているICタグを読み取り、作業者名をモニタに表示します。

(2)工具持ち出し
作業者を上部アンテナ、持ち出し工具を上部・側面の両方から読み取りを行うことで、複数の工具を同時に持ち出した場合にも読み取ることが可能です。(図2)

(3)持ち出し工具確認
作業者がゲートを通過するとID番号・社員名・工具名・通過時刻を記録し、パソコンで「貸出中」「返却済み」の処理を行います。モニタで持ち出し工具が正常に処理されたことを確認します。

システム概要図
図1 工具室レイアウト
システム概要図
図2 検知画面

結果と今後の展開

今回のシステムを作成したことにより、多くの問題を解決することができました。工具貸出管理だけではなく、使用頻度などのデータを蓄積することにより、工具の取り換え目安を設定して定期取り換えを行うことで、車両品質維持などにも役立てることができると考えております。