RFIDパッケージ・NFCアプリの導入事例を紹介します。

製品情報

大規模参加型イベントの導入事例
MANICAイベント導入事例

株式会社フジテレビジョン様

 2015年7月18日から8月31日までの夏休み期間、お台場で開催されたフジテレビの夏の一大イベント「お台場夢大陸~ドリームメガナツマツリ~」においてNFCリストバンドを利用したイベントシステムを導入しました。

  このイベントではフジテレビの番組とコラボしたアトラクションなどがありとても魅力的なイベントとなっています。

  会場内の有料エリアに入るにはチケットを購入する必要があり、チケット購入者にはNFCリストバンドが配布されました。

  ICタグというとSUICAやEdyなど交通系や決済などで利用するイメージがあります。NFCという技術は決済に限ったものではないので、他にも様々な利用シーンが考えられます。今回の事例はその1つと言えます。

NFCとQRが付いたカード(表)
販売されたICタグ付きリストバンド
NFCとQRが付いたカード(表)
リストバンド販売をおこなったチケット売り場

システム概要

  このシステムは、チケットの販売・アトラクション 入場・入場者の各種統計の蓄積などの管理を提供するシステムで、入場者に販売されるリストバンドに貼付されたNFCタグを利用します。

  このNFCタグは、リストバンド販売時・入場ゲート通過時・各所アトラクションブース入場時・スタンプラリー参加時などにNFCリーダーにて読み取られ、読み取ったタグIDは、クライアントアプリの入力項目または、設定項目を付加し、クラウドサーバに送信され、各種問い合わせの応答、統計情報の管理に利用されます。

  また、ICタグの読み取りにはノートパソコンに接続されたカードリーダーおよび、スマートフォンを利用して行ない、クラウドサーバとクライアントアプリ間の通信は、3Gまたは4G回線を利用して行います。

システム概要図
システム概要図

煩雑なチケット管理を簡単に

  一般的に大型イベントではチケットの種類も少なくなく、ナイトパスポートや団体用など複数の券種が存在しかつ当日券は当日のみ有効など期間的制約も付いてきますのでその管理にはとても労力が掛かってしまいます。

  また発券管理だけでなくそのチケットの有効性の確認も大変です。通常はチケットに印字された券種名などをスタッフが目視で確認することがほとんどだと思われます。偽造防止も大きな課題です。QRコード等では簡単にコピーされてしまう懸念があります。

  当システムではこの部分の労力を簡素化し、さらに来場者においてはNFCリストバンドをかざすだけというスマートにイベントに参加できるようなシステムとなっています。

有料エリアへの入場の簡素化

  NFCリストバンドチケットを持った来場者は、有料エリアに入る際に入口に設置してある読取機にリストバンドをかざすことでそのリストバンドの有効性が瞬時に判断され、入場可能かどうかが大きめのモニタ上に示されます。スタッフはモニタに表示された内容に注意していればよく、またウェルカム画面が大きく表示されるので来場者のテンションも上がります。

ゲートの様子
ゲートの様子
ゲート案内画面
ゲート案内画面

スタンプラリーへの応用

 イベント会場内で実施されたスタンプラリーについてもNFCリストバンドを活用しました。ドラマ「探偵の探偵」と連動し、スタンプの台紙を持って歩くのではなく、NFCリストバンドを各ポイントに設置してある読取機にかざすことでスタンプの付与を行うことができ、専用の読取機にかざすことでどのポイントを回ったのかの判断をすることができます。

リストバンドをかざしてスタンプを取得
リストバンドをかざしてスタンプを取得

イベント内の投票への応用

 イベント会場内では、投票を行いました。 その際リストバンドを購入したお客様に投票していただきました。投票にはNFCリストバンドを専用PCに接続された専用の読取機にかざすことで実施し、集計を行い、最終審査に利用されました。

ビッグデータとしての活用

  システムとしては、上記だけでも十分に有効ですが、今回はNFCリストバンドの発券時に来場者属性を登録し、会場内の読取機にかざした際にどのNFCリストバンドがタッチされたのかをクラウドサーバにビッグデータとして保存することで、どういった人が来場し、どのように会場内を回遊したのかを分析できるようになりました。

導入効果

  本システムの導入により、来場者はNFCリストバンドという電子マネー以外のNFC非日常体験を行うことができ、イベントをより楽しんでいただく1つの要素として貢献することができました。

  またビッグデータの取得により、来年以降のブース配置や導線、レイアウトなどのプランニングに役立てることが可能となりました。

今後の展開

 ビッグデータの取得ができるようになったことは非常に重要です。来場者がどのように会場内を回っているのかを分析することができるようになり、主催者側が思いもよらない気付きを得ることが可能です。これまではアンケート等でデータを収集するしかありませんでしたが、データ分析によりアンケートでは収集できない来場者の潜在的な特徴などを掴むことができます。また来年以降もデータを取得し、比較していくことでイベントのバージョンアップが可能になります。

イベント開催管理の総合パッケージ「MANICAイベント」

 当社では、イベント開催管理の総合パッケージ「MANICAイベント」を用意しています。  ”入退場管理”、”会場内決済”、”物品販売の在庫管理”を基本機能としそれぞれのイベントに応じてカスタマイズをほどこし導入させていただいています。

MANICAイベント
https://www.hayato.info/LP/event/

人の動きから新しい発見「MANICAビッグデータ分析サービス」

 当社では、NFC入退場データを分析する「MANICAビッグデータ分析サービス」をおこなっています。 NFCを利用した入退場管理では、来場者の動向データが蓄積されます。NFCイベントシステム導入の際には是非、ビッグデータ分析サービスも伴わせてご活用ください。

MANICAビッグデータ分析サービス
https://www.hayato.info/LP/bigdata/