「かざすちゃん、えぬ・えふ・しーって何?」
「NFCは近距離無線通信のことよ。タッチで情報の交換ができてしまうの。 最近はスマートフォンの機能として搭載されているから、誰でも簡単に使えちゃうのよ。」
「へー、じゃぁ僕のiPhoneでもできるかなー?」
「・・・」
「NFCはどんな風に使われているの?」
「今よく使われているのはスマートポスターと呼ばれているものよ。スマートフォンでポスターに
貼られたNFCタグにタッチするとブラウザが起動して、NFCタグに書き込まれたURLにそのままアクセスできるのよ。」
「へー、QRコードと一緒じゃん。」
「NFCはタッチだけでいーの!」
「あとは決済サービスもはじまってきているわ。他にもイベントとかで活用されている例があるわね。 私も新大久保のイベントでスクラッチのお手伝いをしたのよ。」
「そうかー、じゃぁURLを書き込んだNFCタグをいろんなところに貼っておけば宣伝になるね。」
「そうね。もちろんそれだけでもいいんだけどtapeeを使えばもっと効果的に利用できるわよ。」
「たっぴー?親戚にそういうのいたかもー?」
「tapeeを使うと、URLの情報をクラウドで管理できるのよ。 そうすることでいつも同じURLが表示されるんじゃなくて、時間帯や場面に合わせてURLをコントロールすることができるの。」
「やってみたーい」
「はじめるのは簡単よ。まずは nfc.tapee.net にアクセスするの。 そして右上の言語で「Japanese」を選択して、左下の「登録」でユーザの登録をするの。 そうすると登録したメールアドレスに確認のメールが届くので、メールにあるリンクをクリックすればOKよ。」
「ログインしたら、サイト管理という画面になるから、適当なサイト名を入力して新規ボタンを押すのよ。」
「できたー。簡単だねー。」
「次はURLの情報を登録するわよ。タグ管理というところをクリックすると、タグ管理画面になるから、
そこで新規追加ボタンを押すのよ。
そうするとタグ情報画面になるから、ここで適当なタグ名とURLを追加していくのよ。」
「URLは1つじゃなくていくつも登録できるねー、何でこうなってるの?」
「設定のところに時間とかがあるでしょ?これを設定しておくと、設定された時間にタップされた場合にそのURLが利用されるの。該当するURLが複数あった場合は、ランダムに1つが選択されるのよ。」
「設定はできたけどNFCタグの方はどうすんのー?」
「まずNFCタグを買ってこないとダメね。tapeeの画面の上の方にバナーがあったでしょ。そこで買えるわよ。 今日は私が持ってるから貸してあげるわ。」
「わー、ありがとう。でもこのタグどうするの?さっきの設定とどうつながるのー?」
「今日のたっぷくんは鋭いわね。タグはそのままでは使えないので発行という処理を行うのよ。 で、発行を行うtapee ManagerというAndroidアプリがあるから、それをダウンロードして発行するの。」
「なるほどー。でも僕iPhoneだよ。できるの?」
「・・・そ、そうだったわね。仕方ないわ、私のスマホ貸してあげるわよ。」
「わーい、NFCタグができたよー。タッチしたらちゃんとURLにアクセスしたよー。」
「これで第1ステップは完了ね。tapeeの面白いところはタッチされた情報を統計として見ることができるのよ。 サイト管理の画面から、タグ統計の表示リンクを押すと統計情報が表示されるわ。」
「ほんとだー、さっきタッチしたのはこれだねー。タッチした機種とかもわかるんだー。」
「タグ情報の設定って時間以外にも何かたくさんあったよねー。」
「そうね。言語の設定のところはスマートフォンの言語の設定での振り分けができるのよ。
英語の設定になっている場合は英語のサイトを表示するなんてことができるのよ。タッチ数のところは、タグにタッチされた回数によって振り分けができるの。10回タッチされたら特別なサイトへ
誘導するようなことができるの。」
「GPS統計ってのがあるけど、何も表示されないよー?」
「tapeeはタッチされた場所をGPSで取得することができるんだけど、これは「広告とGPSの設定」をしないと有効にならないのよ。まずはサイト管理の画面から、「広告管理」のリンクを押して、広告管理画面に行くのよ。そしてこの画面で広告の設定をするの。広告というのは、NFCタグにタッチされて設定されたURLが表示される前に表示されるの。tapeeではこの広告を表示中にGPSで場所の取得を行っているのよ。」
「広告の設定が終わったら、タグ情報の画面に行って、広告とGPSの設定を行うのよ。」
「わー、設定したらGPS情報が表示されるようになったよー。」
「tapeeはこれまで紹介した機能はすべて無料で使えるのよ。」
「ふとっぱらだねー。」
「有料の機能を有効にすると2つの機能が増えるわ。1つはタッチされた詳細な履歴データのエクセルダウンロードよ。これを使えばもっと詳細な分析ができるようになるわね。もう1つはタグ情報のエクセル一括登録機能よ。たくさんのタグを設定するにはブラウザからいちいちやっていたのでは大変なのでこの機能を使えばエクセルで編集したデータを一括で登録できるようになるわよ。」
「なるほどー、それだけ便利なら有料版もいいかもねー。」