MANICAはICタグ、バーコードを利用した倉庫管理を、驚くほど簡単に実現します。
MANICAの特色の1つとして、製品の保管場所がひと目で把握できる点が挙げられます。
倉庫の見取り図を簡単に画面に表示できるので、普段見慣れた倉庫内の風景を画面上に再現することができます。
保管場所を知りたい製品を指定すれば地図上に目印のマークが点灯し、保管場所を視覚的に表示してくれるので、在庫の保管場所の照会がスムーズに行えます。
また特定の製品の入出庫履歴を知る手順もとても簡単です。
画面から照会したい製品を検索後、履歴ボタンをクリックすればその製品の入庫や出庫、棚を移動した等の履歴が瞬時に表示されます。
MANICAの2つ目の特色は、操作が非常に簡単であるという点です。
入出庫・棚卸しの際に作業担当者が使用するのは、簡単に持ち運びができるハンディリーダです。
製品にタグを貼った後は、入庫・出庫・棚卸しのいずれの業務もハンディリーダでタグを読取るだけで完了します。
タグを読取ったかどうかは、ハンディリーダから出力される音で分かります。
読取ったタグの情報はハンディリーダの画面に表示されますが、基本的には画面での操作は一切必要ありません。
万が一、誤って所定の棚ではない棚と製品を関連付けて入庫処理を行ってしまっても、後から画面操作による修正処理を行う必要もありません。
MANICAの3つ目の特色は、導入の簡便さです。
既存の在庫管理システム等に後付けすることも視野に入れて開発されておりますので、他システムとの連携がスムーズに行えます。
例えば、入庫・出庫のイベントに合わせて既存のシステムで使用しているデータベースにSQL文を自動発行したり、イベントの発生元の製品コードを引数として外部プロセスを実行したりといったことができます。
MANICAで使用するタグは、ネットワークタグと呼ばれているタイプを使用します。
このタグは、タグ固有のIDをタグが保有しており、そのIDを元にすべての管理を行います。
これによって、以下の特長が生まれます。
タグに書き込みを行いません。 | タグへの書き込みを一切行いませんので、書き込み作業の軽減を行っています。 |
---|---|
情報が漏れません。 | タグへ情報の書き込みを行いませんので、タグが外部に出ても情報が漏れることはありません。 |
タグが安価です。 | タグはIDのみの情報しか持たなくて済みますので、単価の安いタグを使用できます。 |
MANICAでは、ICタグを次の3種類に分類して使用します。
1.製品 (管理する製品) |
![]() |
---|---|
2.パレット (製品を載せるパレット) |
![]() |
3.棚 (パレットまたは製品を保管する 棚) |
![]() |
製品がどの棚にあるのかを管理します。
上記分類はあくまでも概念的なものですので、使用環境によって以下のような使用方法が可能です。
「製品」:製品にICタグを貼ります。
「パレット」:使用しません。
「棚」:保管棚にICタグを貼ります。
「製品」:製品にICタグを貼ります。
「パレット」:箱にICタグを貼ります。
「棚」:床や柱などにICタグを貼ります。
製品の受入処理を行います。
納品伝票の注文No(バーコード)をハンディリーダで読み基幹システムから発注情報を受取り製品にICタグを貼りハンディリーダで読み基幹システムの注文Noと製品のICタグをヒモ付けします。
検品を行い合格、不合格情報を基幹システムに渡します。
基幹システムまたはマニカから指定された保管場所へ棚入れします。 棚入れは製品のICタグと棚タグ(保管場所の棚に貼ってあるICタグ)をハンディリーダで読むことによりヒモ付けされロケーション管理ができます。
出荷指示情報を基幹システムから受取り(またはマニカから指示)ピッキングを行います。 効率の良い倉庫内のピッキングルートを指示します。 ピッキング方法はシングルピッキング(オーダ毎)、トータルピッキング(オーダ をまとめる)ができます。
短時間で誤出荷を防ぎます。 ハンディリーダは4~5m先まで商品をまとめて読取り可能なためオーダ毎にまとめ て検品処理ができます。
在庫情報と現状との比較を行います。
循環棚卸しができます。
重要度や優先度を明らかにするためのABC分析ができます。(売上、回転率等)
保管場所の照会 | 製品の保管場所は地図上に視覚的に表示されます。 |
---|---|
履歴の照会 | 製品の入庫・保管・出庫などの履歴を表示します。 |
在庫品の照会 | 在庫品の一覧を表示します。 |
棚の管理や、地図の変更などを行います。
入庫・出庫などのイベントにあわせて、他のシステムに対し以下が実行できます。
イベントの発生元の製品コードなどを埋め込んだSQL文を自動発行します。
イベントの発生元の製品コードなどを引数として外部プロセスを実行します。
ICタグです。ラベル状のものや、金属対応のものなどのタグがあります。
サーバーでは、すべてのタグ情報、クライアントの状況を把握します。
システムに1つ必要になります。 (※ハードウェアは含まれません。)
Windows の PC 上で製品の検索や、入庫、出庫などを行うためのクライアントソフトウェアです。
システムに最低1つ必要になります。
ハンディリーダ、ハンディリーダソフトウェアを1セットにしたハンディ端末セットです。
ハンディ端末セットはPC用クライアントでも使用しますので、最低1つ必要になります。
また、複数のハンディ端末を使用する場合は、台数分だけ必要になります。
ハンディリーダと携帯電話をセットにしたハンディ携帯セットです。携帯電話のアプリ(BREWアプリ)でハンディリーダの情報を取得できます。
携帯電話のGPS機能やカメラ機能と連動することにより、位置情報や画像をタグデータと一緒にサーバに送信できます。
据置型リーダー・ライター、アンテナ、無線LAN、バッテリー、フォークリフト端末用ソフトウェアを1つにしたフォークリフト端末セットです。 フォークリフトをご用意下さい。
フォークリフトでの自動追跡機能を使用したい場合にはフォークリフトの台数分だけ必要になります。
※PCのクライアントを追加すると、1クライアントごとに以下のものが必要になります。
※最小構成にハンディ端末を追加すると、1台ごとに以下のものが必要になります。
MANICAハンディ端末セット以外の構成にハードウェアは含まれていません。
サーバ等、別途ご用意下さい。
ICタグを使用しておりますので、使用環境によってはタグが読めないなどの状況が発生する可能性があります。
MANICAの導入にあたって、どのような点に注目すればよいのかをご紹介します。
さらに詳しい情報がMANICAコミュニティーサイトでご覧になれます。
MANICAの導入にかかる費用項目は以下の通りです。
MANICAサーバーソフトウェア | 同一LAN内のシステムに1つ必要です。 |
---|---|
MANICA倉庫ライセンス | 1倉庫につき1つ必要です。 |
MANICA接続ライセンス | クライアント1台につき1つ必要です。 |
ハンディ端末セット | ハンディリーダと専用のソフトウェアも含みます。 |
ハンディ携帯セット | 携帯アプリの開発が必要ですので、別途ご相談ください。 |
タグラベルプリンタ |
1セット200万円 (標準機能) |
セット内容 | |
---|---|---|
MANICAサーバーソフトウェア | 1つ | |
MANICA倉庫ライセンス | 1つ | |
MANICA接続ライセンス | 3つ |
上記価格に以下の価格を合計したものが初期導入費用となります。
項目 | 価格 | 備考 |
---|---|---|
循環棚卸 | お問合せください | 棚卸しは標準機能に含まれます。 |
ABC分析 | お問合せください |
項目 | 数量 | 価格 |
---|---|---|
ハンディ端末セット | 必要数 | 製品により異なります。 |
タグラベルプリンタ | 必要数 | 製品により異なります。 |
カスタマイズ費用 | 必要数 | ― |
※表示価格はすべて税抜の価格となります。
比較的小規模の倉庫において、在庫管理、位置管理を行うことができます。ICタグを利用していますので、これらの管理を非常に手軽に行うことができます。また、棚卸の作業量などを大きく軽減することも可能です。
現時点ではハンディ端末のみのご提供となっておりますので、手の届かない場所にある製品の管理や、フォークリフトを利用した管理はできません。また、出庫後の製品の追跡管理などにはまだ対応しておりません。
RFIDは、Radio Frequency Identification の略で、無線を利用して識別を行うための 仕組みです。用途としてはバーコードの進化したものとして考えられています。バーコード とは異なり、一度にたくさん読める、見えなくても読める、などの利点があります。
MANICAは、RFIDタグを利用してこれまでにない使いやすさの倉庫管理を実現しています。
MANICAでは製品のキー情報(製品番号など)のみを管理しますので、クライアント画面に それ以上の情報を表示させたい場合や、導入済みの既存システムに統合させたい場合など にカスタマイズが必要となります。
MANICAには、製品の出庫や移動などのイベントに合わせて、製品のキー情報を埋め込んだSQLを他のデータベースに発行したり、外部 プログラムの起動などを行うことができますので、既存システムの処理プログラムを起動したり、データを更新したりすることで、リアル タイムに既存システムと連携することが可能です。
ハンディ端末の場合、最大4~5メートル可能です。タグとアンテナの間に プラスチックなどの遮蔽物があっても読み取れます。ただし、金属や水分を含んだ遮蔽物は 電波を反射・吸収してしまいますので、読み取れません。