RFIDパッケージ・NFCアプリの導入事例を紹介します。

製品情報

月刊自動認識2014年06月号
NFCによるフリーペーパーの効果測定管理~tapeeの導入事例~

月刊自動認識2014年6月号

月刊自動認識2014年6月号
月刊自動認識2014年6月号

街でよく見かけるフリーペーパーだが、意外なことにその管理はあまりなされていない。なくなれば補充をする、新刊があれば交換する等の作業は行われているが、効果測定に類するものはほとんど実施されてこなかった。
一方、情報の受け手(消費者)側には近年変化がみられ、荷物が多くなる、重い等の理由でフリーペーパーを手にしない人々も増えている。
ひと言でいえば「情報は欲しいがフリーペーパーはいらない」という人が増えているのだ。
また、携帯端末の進歩により情報を紙媒体に出力し持ち歩くケースも減っている。情報は携帯端末内にさえあればよいという考え方だ。業界ではフリーペーパーを経由した売上もアタマ打ち状態であると言われている。

打開策は?

「われわれが提供しているのは紙ではなく、情報である」
そのことにいち早く着目した会社があった。
株式会社ジェイトップ(本社: 東京都千代田区 代表取締役:大竹山雄二)は、フリーペーパーの流通とメンテナンスを受け持つ会社である。同社はいちはやく当社の提供するNFCソリューションである、tapee(タッピー)へ関心を示し、tapeeを使ったフリーペーパーの効果測定を目的としたツールの実用化に乗り出した。

tapeeとは?

tapeeは、携帯電話やスマートフォンがICタグやQRコードを読み取って画面に表示する内容を自由コントロールできる新しい仕組み。
従来はICタグ側にアクセス先のURLを書込む。アクセス先を変更するためにはICタグを貼りかえる必要があった。tapeeはクラウドサーバー上にICタグ1個に対し1つずつの管理機能を持たせ、複数サイトを登録したり変更したりが自由にできる、全く新しいNFCソリューションツールである。
主な機能を下記する。

表示機能

・アクセス先URLの差替え、複数設定、時間帯による自動切替え
・アクセス先URLをスマートフォンに設定された言語のよって切替え
・広告URLの差し込み(5秒以上)
・端末側にはアプリが不要
(表示はtapee内で生成されるQRコードを読み取っても表示は同じ)

分析、管理機能

・タグのタッチした際にGPSデータを取得して記録する
・サイト単位、タグ1個単位でタッチされた回数を記録する
・上記のCSVデータ一括ダウンロード
・ICタグ、表示URL等の設定情報の一括アップロード
(tapeeシステム内で生成されるQRコードを読み取っても同様のデータが取得できる)

tapeeで何ができるのか?

まず「情報は欲しいがフリーペーパーはいらない」客層に対し、情報のみを提供することができる。
従来はフリーペーパーラック内の紙媒体のみの情報発信であったが、スマートフォン・紙媒体双方での訴求が可能となり、そこで得た情報は持ち歩き、繰り返し閲覧することができる。
また、tapeeはアクセス先URLの変更が随時可能であり、期間限定のキャンペーンを行ったり、様々な施策をICタグを設置後に行うことができる。情報の受け側にとっては常に新しい情報を得ることができ、「陳腐化しない」というメリットがある。
さらに店舗単位でどれだけタッチされたがわかる。タッチが多い店舗にはどういう傾向があるのか? またタッチが少ない店舗にはどのような施策を行うべきか? など今までわからなかった問題点の把握ができるとともに、解決に役立つデータの取得が可能となる。

tapeeの導入

株式会社ナンバメイト (東京本社:東京都新宿区、代表取締役:時野学 )は、合宿通学自動車免許斡旋を行い、自動車免許情報を掲載するフリーペーパーを発行している。また、株式会社ウィークス(本社:東京都港区、 代表取締役:遠藤哲也)がデザインを担当し、業界初のNFC掲載看板広告「タッチ de BOX」が完成した。
図1
図1

「タッチ de BOX」は図1のようにフリーペーパー置き場の一角に設置され、箱内にフリーペーパーを格納する。図2のようにその上部にはtapeeのロゴマークとともに、スマホにタッチを誘導する文言が記載されている。
NFC対応端末でタッチすると、ブラウザが自動起動してナンバメイト社が運営するサイト「運転免許教習所.COM」へ誘導される。
図2
図2

「タッチ de BOX」は東京都、神奈川県、千葉県、愛知県、大阪府、福岡県の770店舗のミニストップに設置され、合宿免許情報が掲載されているフリーペーパーがBOX内に格納され、サービスが開始される。
この記事を書いている時点では設置が開始されたばかりで実質的なサービスインは行われておらず、成果の報告は後日となるが、前出の関係各社は飽和状態になりつつあるフリーペーパー業界に大きな影響を与える施策となる可能性があると、大きな期待を寄せている。

NFC対応端末の普及とフリーペーパー

日本国内で発売されているNFC対応端末は3キャリアを合わせると70機種にも及ぶ。(2014年1月時点)また海外でのNFC端末やNFCに関連するサービスの普及は著しく、その影響もあって日本の3キャリアはいずれもNFC対応端末の普及にターゲット合わせた新しいサービスを繰り出している。
ところが一般のユーザにとってNFCとはまだまだ馴染みの薄いものである現実も否めない。その最大の理由としては、使う機会がないから、との意見も多い。
逆の言い方をすれば、使う機会が身近に多く存在すればNFCが大きな関心を集めるようになることも想像できる。
tapeeはQRコードを読み取っても同じように使用できるので、NFC非対応の最大シェアを持つ端末、iphoneのユーザにとっても有効である。また、QRコードを読める携帯端末であれば使用可能なので、フィーチャーフォン(ガラケー)も含め、ほとんどの携帯端末がtapeeを利用できる。tapeeはNFC対応端末のみをターゲットとしたサービスではない。
また今回対象となりフリーペーパーは運転免許取得希望者対象なので、情報の受け手は若者層であり、多くがスマートフォンを保持していると考えられる。
変化を起こすのは、いつの時代も若者からだ。
フリーペーパーマーケットにおける「タッチ de BOX」の普及が、同業界のみならず携帯端末とその周辺を含んだ大きな市場に新しい風を吹き入れることを願っている。


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