RFIDパッケージ・NFCアプリの導入事例を紹介します。

製品情報

RFIDリアルタイムロケーション管理パッケージの導入事例
マニカトレイサー導入事例

株式会社ニコン
株式会社ニコン

株式会社ニコン様

相模原製作所様では、半導体露光装置、液晶露光装置など高精度硝子材料、光学部品の開発・製造を行っており、その製造品目は多品種小ロットとなっている。
精密なものであるため、工程の各所において検査が実施される。検査もたくさんの種類があり、大掛かりな機械を使用するものもあるために工場内の1箇所ではなく複数の場所にて検査が行われている。そのため、多品種小ロットの製造品が工場の各所に散在することとなり、さまざまな問題が存在していた。その中でも主な問題点は以下の2つである。

特定の検査品の所在の詳細がわからない。

基幹システムへバーコードを利用した入力は行っているため、おおまかな場所の予測は可能であるが、実際どの部屋のどこにあるのかまで知ることはできない。
そのため、納期を急がなければならなくなった等の理由で検査品を見つける必要が生じた場合、その検査品を探し回る作業が発生している。

リードタイムにバラつきがある。

検査工程においては、先入れ先出しが基本であるが、何らかの理由によりそうならなかったなどの理由で、同じような品目の製品でもリードタイムが他のものと比べて大きいものが存在する。そういう製品が数個あっただけでも、リードタイムの平均を採ると底上げになり全体として悪い数値となってしまうし、正確でない。

RFタグの取り付け

図1
図1
図2
図2

検査品の所在を管理するためには、検査品にRFタグを取り付けなければならない。しかしながら、検査品は加工・洗浄されるので直接貼付することはできない。
各検査品には基幹システムから現品票が発行され、検査品と同じトレイに入れられている(図1)。今回はこの現品票に着目し、現品票にRFタグを取り付けることにした。また現品票に直接貼ってしまうとランニングコストが上がってしまうため、RFタグを取り付けたクリアフォルダを用意し、それに現品票を入れる運用によってRFタグをリサイクルして使用できるようにした。クリアフォルダへ貼り付けるRFタグは読み落としを少なくするために2枚ずつ貼るようにし、クリアフォルダは重ねてトレイに入れられることがあるため、RFタグが重なって読み取りができなくならないように各フォルダに貼るRFタグの位置をそれぞれ異なるようにすることで、フォルダが重なってもRFタグが重ならないようにする工夫も行った(図2)。

アンテナの取り付け

詳しい検査品の所在を把握するためには、RFタグを読み取るリーダ側のアンテナの配置が重要だ。アンテナが少なければ大まかな把握しかできないが、多くするためにはアンテナの費用や設置費用がかかってしまうため、適度なバランスが必要となる。出入口が限られているような場所では、出入口のみに設置することでアンテナの数を減らすことができる。詳細を把握するためにアンテナを多く取り付けた場合は、アンテナ間の干渉があるために電波シールドなどの利用の検討が必要となる場合がある。

大画面にリアルタイムな情報表示

図3
図3

MANICAトレイサーにより収集された情報はWebブラウザを利用して検索や参照を行うことができる。ニコン様では独自にカスタマイズを行い、大画面モニタに現状がリアルタイムに表示されるようになっている。特に工程別に停滞状況を示す棒グラフはどの工程で停滞品が多く発生しているのかが一目でわかるようになっている(図3)。

導入による効果

システムの導入により、当初問題とされていた点は改善することができた。

特定の検査品の所在の詳細がわからない。

特定の検査品の所在を知りたい場合はWebブラウザを使用して検索すればよく、今どこにあるのか、直近にどこにいたのかがすぐに参照できるため探索する手間はほとんど無くなった。

リードタイムにバラつきがある。
図4
図4

大画面モニタに表示される停滞品の情報により停滞品を減少させることができたため、リードタイムの大幅な改善ができた。実際のデータとして2012年1月から4月のデータを示す。1月から4月の検査品で、特に動きの多かった製品上位5種を抽出し、1月から3月のリードタイムの平均を100とした場合の4月のリードタイム値を計算した。これにより4種の品目において20%から40%の削減ができていることがわかる(図4)。

今回のシステム導入においては主に上記のような効果が得られたが、その他にも様々な効果が得られた。
見える化によって物の動きの詳細が掴めるようになったことで想定と異なる動きをしていたりしていることが多く見つかった。今までなぜ停滞していたのか不明だったものが、だんだんと明らかになっていった。これらを1つ1つ改善していくことで全体として大幅な工数削減が可能となった。
このように見える化により現状を把握することは管理面から効果があるというに留まらず、具体的な改善の糸口をたくさん得ることができ、費用対効果としても大きなものが得られるのだ。

MANICAトレイサーのホームページ

製品について詳しくはMANICAトレイサーの製品ページをご覧ください。

MANICAトレイサー
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