RFIDパッケージ・NFCアプリの導入事例を紹介します。

製品情報

エイリアンリーダ事例(ITS社様)
レースタイミングプラットフォーム事例


コース上部にアンテナを設置

スポーツイベントを成功させるために、レース主催者は正確な計測システムを頼りにしています。 『レースタイミングプラットフォーム』はセットアップが早く操作も簡単です。 厳しい屋外環境で使用されるので、悪天候、泥、水、電場、汗、計測チップの紛失などの予測できない障害全てに対応しなければいけません。 『レースタイミングプラットフォーム』はまた、ゴールで多くのランナーが競っても完璧且つ確実に記録を結果として残します。

チャレンジ

これまでの競技計測システムはバーコードやLF帯RFIDシステムに依存しており、選手がゴールを通過したと同時に、バーコード、LF帯システムを直接読み取っていました。 この骨の折れる作業は、高価な計測チップ(各選手の靴に付ける)が必要で、レース主催者は競技終了後に回収しなければいけませんでした。 これらのシステムにはゴールラインに置く大きくて扱いづらいマットが必要で、レースが行われる度に運ばなければならないだけでなく、安全な場所に設置しなければいけませんでした。車やトラックに踏まれて壊されてしまうような一般道路では使うことができませんでした。

「初期の計測システムでは専門的な工学技術の問題を抱えていました。」
ミズーリ州チェスターフィールドにあるITS社の創立者であり会長であるKurt Hansen氏が説明しています。
高価なマットの問題ばかりでなく、イベント後に全ての計測チップを回収することも大変でした。
「ランナーはクールダウンが必要なので、マラソン後、直ぐに計測チップを外すために立ち止まりたくありません。」
と、Hansen氏は話します。

これらの問題を解決するために、Hansen氏は最初のレース計測ソリューションを提供するITS社を作るために、自身はランナーとして参加し、経験豊富なレースディレクター、スポーツ選手、エンジニアと組みました。 エイリアンテクノロジー社のGen2RFIDソリューションを使い、ITS社はシステムインテグレータのBlueBean社と共に開発し、『ジャガータイミングプラットフォーム』を作りました。 アメリカでの50以上の競技会でベータ版をテストした1年後、ITS社は2008年8月に『ジャガー』を発表しました。

ソリューション

『ジャガータイミングプラットフォーム』は、ランニング競技(5キロ、10キロ、トレイルラン、マラソン)を手がけ、同様に自転車競技、タイムトライアル、デュアスロン、トライアスロン、モトクロスレースを計画しています。 そのシステムは参加者が50人の少ないレースから50万人もの大きなレースまで手がけることができます。

『ジャガー』はレース計測に必要なソフトウェアとハードウェアの全てを含む広範囲なプラットフォームです。 『ジャガー』にはジャガー専用棚、円形のアンテナ、各選手に配る防水加工されたRFIDタグが含まれます。 ジャガー専用棚の中には、エイリアン社製9900RFIDリーダー、予備電源、Wi-Fiを含むネットワークインターフェース、専用コンピューター、ファン、支援ツールがあります。 レースディレクターは選手のスプリットタイムやゴールタイムを集めるためにキャビネットをスタート、中間、ゴールに配置します。

各選手はエイリアン社製SquiggleかSquiggle SHタグを特別に防水加工した計測チップで作られたゼッケン、もしくはゼッケンと同様に識別できるものを身に付けます。 これらのタグは『ジャガー』に付属されているRFIDリーダーで読み取ることができます。 エイリアン社製の一貫性と信頼性の高いUFH帯リーダーとアンテナにより、『ジャガー』は非常に高い精度率があります。

「99.5%の確立で読み取り、いくつかのレースでは100%読み取りました。」
と、Hansen氏は説明します。
彼は彼の会社のソフトウェアやハードウェアの実用化には安全装置を装備した多くのリーダーシステムを用いるのと一致した、エイリアン社製のGen2RFIDの技術の精度を評価しています。

結果

予測できない屋外環境で使用できるよう、ITS社はアンテナの設計において詳しいRF帯工業技術を持っています。 チップは30フィートまで正確に読むことができ、アンテナは頭上かコース横に設置できます。 『ジャガー』は一般道でのレースやトレイルランに最適です。

「計測システムでは、環境や人をコントロールすることはできません。」
と、Hansen氏は話しています。 「選手はゼッケンを外し、ポケットに入れてしわくちゃにしてしまいます。 レースディレクターは、RFIDを倉庫で使うようにすばらしい環境を作ることはできません。」

ジャガーシステムは高可用性を実現する冗長プロセッサを使用しています。 外部電源なしに8時間に及び使用でき、リモート管理もできます。

ジャガーのソフトウェアは参加者番号と結果を管理するためのデータベースが含まれています。 ソフトウェアはレースのスプリットタイムや正確なゴール時間をライブアップデートし、大規模なレースレポートを生成します。

ジャガーのオプショナルモジュールは写真や映像で競技を撮ることができます。 それらのモジュールプラットフォームでは、各選手のファンのためにリアルタイムの更新を提供することができます。 例えば、選手がチェックポイントを通過した際、家族の携帯電話に写真や映像を添付してメッセージを送ることができます。 「この機能は選手のために実に価値のある経験を提供します」
と、Hansen氏は加えています。

利点と次のステップ

ITS社はジャガープラットフォームを直接、レース運営会社に販売しています。 購入者はジャガーについて2日間研修を受け、初めて使用する際はプラットフォームを使用して手伝ってもらうことができます。 ITS社はまた、『ジャガー を使ってアメリカ中西部各地でレースを開催しています。

「将来の計画では『ジャガー』をさらに完璧にすることです」
とHansen氏は加えます。
自ら使うことによって、ユーザーがどのように使っているかを知っています。 だから、プラットフォームに戻って改善することができるのです。